野球のルールを勉強しよう
本日私は中学野球部の指導をしてきました。3年生が大会に敗退して引退し、1,2年の新チームが始動して1週間がたちました。
本日2年生と一部の1年生は紅白戦を行っていたそばで、私は紅白戦のメンバーから抜けてしまった1年生の指導をしていました。
メニューはキャッチボール、ランメニュー、ノックなどを行ったのですが、なんと言っても暑い。
熱中症になられてしまっては困るので休憩を取りながらやったのですがそんな休憩の合間に野球のルールの確認を行いました。
本日やったのは駆け抜けの方向についてです。
今回の話はこのルールについてではないのですが、簡単にこのルールを説明すると駆け抜けする方向は特には定められておらず、フェアゾーンに走ってもファールゾーンに走ってもどちらでも大丈夫なのです。つまり大事なのは2塁に行く意思がない事なのです。
このことを簡単な実演を交えながら確認してみると…
なんと10人中9人が間違えていました。
中にはもちろん野球をやってきた人で間違えている人もいました。
野球をしているなら野球のルールなど知っていて当然と思っていることがありますが実際そんなこともないのです。それをちゃんと教える指導者がいて初めて野球のルールがチームに浸透するのです。
こういうルールを知っていないと自分の思ってもいないところでアウトになったり、逆に知っていれば予想もしていなかったところでアウトカウントを稼ぐことができるかもしれません。
そんな時にある面白いメニューが思いついたので書いておきます。
まず指導者は選手に対して野球のルールについて勉強させてきます。
その後、指導者は選手にこれは答えられないだろうという野球のルールについての問題を出題させます。
ここで指導者が正解できなかった場合何かしらの選手にとってメリットとなることをするといった流れです。
逆に指導者が正解できた場合指導者の方から選手に問題を出し、選手が答えられなかった場合選手に何らかの罰ゲームみたいなことを課します。
これにより選手は指導者が答えられないような問題を探そうとおのずから勉強するようになります。選手が自発的に勉強するので指導者に教わるよりも身につきやすいと考えられます。
と、まだやったこともないこともない練習メニューを書いてみましたがこの効果があるのかどうか、今度コーチとしていったときに試してみたいと思います。
責任は俺が持つ
こんにちは。
実は私これが2回目の投稿なのですが、1回目の投稿の勢いで1本目の投稿直後に書いております。
先日仁志敏久さん著の「指導力」という本を読んでいてなるほどなと思った記事があったので抜粋して少し紹介しようと思います。
コーチの「責任は俺がとる」
たまにプロ野球選手の話の中でコーチが「責任は俺が持つ」ということを言ってくださったという話を聞くことがあります。これは一見コーチや監督がいいことをしているように見えてついこういった発言をしがちですがこれには大きな落とし穴があるのです。
プレーするのは選手
「指導力」の中では責任のありかについて、打撃でも守備でもその来たボールに対してどのように動くかという選択は選手が責任を持つべきだという話でした。その中でミスが出てしまったらそれは指導者が受け止めて正して責任を負うということでした。
たしかにな
そう思いました。
正直指導側に回ったとき表面的に「責任は俺が取る」という言葉を理解したつもりで使うところでした。
しかし実際の意味はもっと深いものでした。単純に責任は俺がとるといっても結局それはその場しのぎの言葉でしかないのです。いくら指導者が責任は俺がとるといってもプレーするのは選手で、その選手のエラーで試合に負けてしまったとしたらやり玉に会うのはその選手です。
選手の持つ責任とコーチ、監督の持つ責任
それにプレーする前から責任のありかをコーチにしてしまうとその選手のプレーが持つ意味が薄くなってしまいます。
例えばコーチに責任は俺が持つからと言われたから成功する自信はないけど盗塁を試みてアウトになったとしましょう。
この時最初から責任のありかをコーチにしてしまうとこの選手に盗塁失敗について反省する必要はなく、盗塁失敗の持つ意味が薄くなってしまいます。
しかしこれを盗塁するかどうかという判断を選手の責任、その結果失敗したか成功したかというのをコーチの責任とするとどうでしょう。
選手はその判断に根拠があったのか、成功する自信があったのかということについて議論の余地が出ます。
コーチは失敗したときにじゃあなぜ選手はいけると思ったのに失敗という結果に終わってしまったというところについての指導の余地が生まれます。これがコーチの責任となるということです。
野球というのは確率のスポーツで100%というのはありません。だからこそ責任のありかをしっかりと分けるというのが重要なのです。選手は責任をもって成功する確率の高いプレーを選択しなければなりません。しかし先ほども述べたように100%はないのでミスは必ず出ます。その時に指導者の責任というものが生じるのです。指導者は判断が間違っていたのであればそれは修正し、もし判断そのものは間違っていなかったが結果として失敗に終わってしまったらそれが成功する確率を上げるように指導していく責任があるのです。
まとめ
今回私が考えたことは以下の3つです。
- 責任は俺が持つ発言は意味をしっかりと伝えたうえで使う
- 選手はプレーの選択に対して責任を負わなければいけない
- その選手がどのような選択をしたかを含めたプレーの結果に対してコーチや監督は責任を負わなければいけない
今回はここまでです。また機会があったらほかのこの本のほかの部分やほかの本についても紹介していけたらいいなと思います。
最後まで読んでくださりありがとうございました。
コーチ初心者と野球初心者
先日自分がコーチをしている中学野球部に新入部員が入ってきました。それぞれ少年野球をやってきた人から野球は好きだけどほとんどやってこなかったような人、その中でも運動が得意な人運動が苦手な人様々な人が入ってきました。そんな中で私は最近中1の指導を任されることがほとんどという状況ですが…
選手間のレベルの差がすごいんです。
先述したように少年野球をやってきた人の中には十分バットも振れていてキャッチボールの十分にできるという人もいるのですが、キャッチボールは捕れない投げれないで、ティーバッティングはボールにかすりもしない、さらにはティーバッティングのトスすら上げられないという状況の人までいました。これだけ差がすごいとどこから手を付けていいのかわからないものです…
コーチ初心者の私としては全くの野球初心者にどのように教えればいいのか悩んでいます…
先日の練習ではダメもとでボール回しをやってみましたが案の定ボロボロでした。2週ノーミスで回るのが精いっぱいという程度。
でも野球やってこなかった人も声が非常によく出ていてミスがずっと続いているのにだらけずにやっていてそこは良かったのかな~なんて思ったり。
ボール回しの途中で一回みんなを集めてどうしたらうまくやれるか話し合う時間を設けてみたんですが、意外に聞いてみるとみんな考えているんですね。少年野球やってきた人はもちろんそうでない人からももっとこうするべきだという意見が出ていて少し驚きましたね。
こうやって選手に考えさせる癖をつけるというのも指導者の役割の一つなのでしょうね。
それでもボール回しとして成立するにはまだまだ技術が必要なので、選手と一緒に試行錯誤しながら技術向上に励んでいきます。
読んで下さってありがとうございました。